EYS2025(けいはんな地域)の活動アーカイブ

Earth Youth Summit 2025 in KYOTO

「地球環境ユースサミット 2025 in KYOTO」は、2025 年 10 月 11 日のけいはんな宣言をもって無事に終了しました。
参加してくださったユースの皆さま、そしてご支援、ご協力賜りました全ての関係者の皆様、ありがとうございました。今後ともユースサミットをよろしくお願いいたします。

本年度(2025 年度)の「地球環境ユースサミット 2025 in KYOTO(EYS2025)」は、「2025 大阪・関西万博」や「けいはんな万博 2025」とも連携を取りつつ、ユース発の実際のアクションを多数創造することを目指し、プログラムを編成しました。

このページでは、「地球環境ユースサミット 2025 in KYOTO(EYS2025)」で実施した活動のスケジュールやユースの声を紹介します。
次回の募集へ応募する際にも参考にしてください。

(なお、プログラムの構成は毎年異なります。最新の募集要項も併せてご確認ください)

活動スケジュール

万博での発表(5月4日)

2025 大阪・関西万博において、関西パビリオンで実施された「MEET UP KYOTO」内で導入講座で作成した環境かるたの発表を行いました。

けいはんなサミット 1日目(8月4日)

5つのグループに分かれ、けいはんなという街に触れつつディスカッションを行いました。

グループ1・2: 南陽高校コース

(実施協力: 京都府立南陽高等学校のみなさま ほか)

みんなで登った岩船寺にて
南陽高校の生徒さんとディスカッション中のユースたち

グループ3・4: 木津高校コース

けいはんな地域は、「お茶の京都」エリアでもあります。

このツアーでは、木津高校システム園芸科の先生と生徒さんに協力いただき、宇治茶の呈茶(ていちゃ)体験や、オリジナルハーブティーのブレンド体験をしました。木津高校は授業の一環としてオリジナルのお茶の販売も行っており、その栽培のための茶畑と工場も見学させていただきました。

ユースたちもワイワイ楽しく宇治茶の歴史について学びました。

(実施協力: 京都府立木津高等学校 システム園芸科のみなさま ほか)

オリジナルハーブティーをブレンドしている様子
木津高校の茶畑にて

グループ5: けいはんな学研都市コース

けいはんな地域は、その名前にもあるとおり学研都市として様々な企業の研究所などが位置しています。

このツアーでは、その一つである ATR(国際電気通信基礎技術研究所)を訪問し、研究内容を伺ったのち、普段は入ることのできない最先端の研究施設を見学しました。写真はその電波暗室(中で発生した電磁波が外に漏れ出さないようにするための部屋)で、ここでは電磁波による特性などを研究しているそうです。

その後、「お茶の京都」体験で福寿園 CHA 遊学パークを訪問し、抹茶を自分で点てる体験をしました。

(実施協力: 株式会社 Halle Game Lab 坂井 冬樹さま、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)のみなさま ほか)

ATR の電波暗室を見学させていただきました
石臼で抹茶を挽くユースたち

地球環境ユースフェス(8月5日)

今年のけいはんなサミットの 2 日目は、新たな試みとして、地域の方にご来場いただき、ユースたちの発表を聞いていただきました。

京都府の山下参与にアドバイスをもらうユースたち
けいはんな賞を受賞したチーム。記念品が贈呈されました
イベントに関わったメンバーの集合写真。やり切った!

👇 日本マクドナルドさま(コンソーシアム参画企業)の講演を紹介いただきました!

けいはんなサミット 3日目(8月6日)

けいはんなオプショナルツアー(8月6日)

けいはんな宣言(10月11日)

けいはんな宣言

(発表に用いたスライドと原稿をそのまま掲載しています)

8月4日から6日まで、日本、インドネシア、台湾、ベトナムから高校生58人がけいはんなに集まり、サミットに参加しました。私たちは、南陽高校の皆さんと、将来の農業のすがたについてディスカッションをしたり、木津高校の皆さんとの呈茶体験や茶畑見学を通じてお茶文化について学んだりと、農業や人々のくらしについてフィールドワークを行いました。

また、けいはんなオープンイノベーションセンターを訪問し、先進的な科学技術を見せていただきました。

さらに、4月からオンラインで環境問題を中心とした世界のSDGsの課題について、大学教授やNGOなどの方々による講義を聞いてSDGsについて勉強し、ディスカッションを行いました。その集大成として、サミットでは自分たちで原稿やスライド、ポスターを作り、発表を行いました。

例えば、まだ着ることができる服の廃棄問題に着目し、解決策として服の譲渡会を行ったり、着なくなった服を鞄に作り替えるなど、別のものに作り替え、長く使い続けるといったことを提案しました。

海の環境問題では、海に廃棄された生ゴミやマイクロプラスチックによってサンゴ礁の成長が妨害されている問題に着目し、解決策として家庭内で発生した生ゴミを肥料に変える取り組みを増やしたり、海でゴミ拾いを行い、海からゴミを無くす取り組みを提案しました。このユースサミットを通じて私たちは、様々なSDGsの課題を解決するために高校生として出来ることについて、議論を深めました。

けいはんなは、学研都市であり、農業も盛んです。木津高校でのフィールドワークでは、有機農業による茶畑栽培について話を伺い、環境にも人にもやさしいお茶づくりを絶やしてはいけないと感じました。そこで学研都市であるけいはんなをより魅力的な都市にするために、また農業を守るために提案をします。

南陽高校の生徒とのディスカッションの中で、若者の農業への関心の低下が挙げられました。地域の食や文化を守るには、若者が農業を継承する必要があります。また、科学技術を追い求めつつも、技術では得られない「温もり」をもって経験を共有し、アイデアを交換し、互いを支え合う場を設けることが重要ではないでしょうか?

そこで私たちは「協働」と「つながり」をキーワードに、「けいはんなコミュニティ」を提案をします。「けいはんなコミュニティ」とは、あらゆる世代が集える安全で居心地の良い空間です。

具体的な活動内容としては、現在農業をされているお年寄りから若者に、農業の重要性や魅力を伝える機会をつくり、若者の将来の職業選択に農業が入るように働きかけます。また、学校のクラブ活動で地元の農産物を使った料理を作り、それを披露するフェスティバルやコンテストを企画し、地元の農家を出展者として招待します。

対面で多くの世代や職業の人たちと、学生が交流する機会をつくり、「けいはんなコミュニティ」が学校や家以外の、第3の温かい居場所となることを目指します。

けいはんなだからこそ、せわしない中心都市では築きにくい人と人との繋がりを築きやすいと思います。現代の私たちは、ついスマートフォンに依存しがちですが、人の温かさに触れることによって、私たちの心も満たすことができると思います。テクノロジーの発展と人間らしいつながり、この両方があってこそ、けいはんなの未来は持続可能で思いやりのあるものになると、私たちは信じています。

ユースの声

初めは不安だったが、全体を通してとても楽しく、思い出に残った。日本各地、他の国から来られている人たちとたくさん関わりを持つことができて良かった。

社会問題を一面的に捉えないようになれたので良かった。

普段外国人の人と環境問題についてディスカッションしたりすることがあまりないので、とても貴重な体験になった。

実際に地球環境ユースサミットに参加して、各グループで各テーマについて考えたり、お茶の体験をしたり、自分だけでは体験できないことができて良かった。

人と話すことが苦手な自分だが、出来る限りグループワークや外国の人と話せたのでよかった。

普段関わることができない人と多く接することができて、とても楽しかった。

(原文より少し変更しています)

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